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青山学院女子短期大学 専攻科 教養専攻 共通科目
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科学と社会

住田 朋久

講義題目
科学技術社会論入門

授業の到達目標及びテーマ
「科学と社会」の幅広い問題が自らの生活にどのように関連するのかを理解・分析した上で、
科学技術とのよりよいつきあい方を考えられるようになる。
また、小レポートの執筆と授業中の議論を通じて、それぞれの課題に対する考えを表現できるようになる。

授業の概要
冒頭の講義ののち、参加者がもちよる小レポート(A4・1枚)を検討しながら議論する。
小レポートの題材はテキストのほか以下に挙げたものを考えているが、受講生と相談しながら決める。
科学に関する知識は求めないが、授業中の議論への積極的な参加を期待する。

授業計画
イントロダクション/授業の進め方についての相談
東日本大震災と情報 1 自らの体験を記録する
  2 他者の記録を読む
  3 「科学的思考」のレッスン
  4 どのような情報を信頼するか
  5 被曝リスクから考える科学リテラシー
公害・環境問題 1 高度経済成長期の生活の聞きとり
  2 1950年代以降の公害
  3 1990年代以降の地球環境問題
  4 生活のなかで環境問題にどのように配慮するか
科学技術の広がり 1 科学館やイベントの見学・参加報告
  2 情報技術をどのように役立てるか
  3 各種のメディアにおける小惑星探査機「はやぶさ
  4 自然や人体の改変をどこまで進めるか
まとめ これからの生活と関連づけて


テキスト
戸田山和久(2011)『「科学的思考」のレッスン』、飯島伸子(2000)『環境問題の社会史』、長神風二(2010)『予定不調和』、および配布資料。

参考文献
藤垣裕子編(2005)『科学技術社会論技法』、上田昌文ほか編(2008)『エンハンスメント論争』、Micham編(2012)『科学・技術・倫理百科事典』など。

評価方法
小レポートなど:60% 議論への参加:30% 最終レポート:10%